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「農商工等連携事業計画」認定事業のご紹介
対談:岡山の「食と酒」
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KATAYAMA SANGYO Co.Ltd Presents talk session.
「食」と観光
中田
公益社団法人岡山県観光連盟は、岡山県の魅力をPRし、国内外からたくさんの観光客の方々に訪れて頂くよう、各種の事業を実施しているわけですが、観光は、じつは「食」と密接につながっています。名所旧跡を訪ねるだけなら、一度訪れてそれでおしまい、というケースが多いのですが、そこにおいしい「食」、魅力ある特産品が絡んでくると、二度三度と、また訪れてくれるリピーターになる可能性が多分にあるんですよね。
片山
岡山の場合、「食」といえば昔から、ばら寿司やママカリの酢漬けのほか、桃やブドウなどの果物類をあげることができますが、岡山ならこれ、という決め手というか、「食」のインパクト性に欠けますよね。
中田
そうなんです。広島なら牡蠣(カキ)にお好み焼き、香川ならうどん、鳥取はカニ、山口ならフグと、すぐに場所と特産品を結びつけて思い浮かべますが、岡山の場合、魚はおいしいし、果物は王国と言われるほどに豊富と恵まれている反面、いろいろありすぎて、かえってコレと、ひとつに決めきれないんですね。
片山
たしかに、ばら寿司は岡山ならではの味覚と言えますが、一般家庭で日常的に食べられている料理かというとそうでもない。また、旅行者が岡山駅に着いて、ばら寿司を食べようと寿司屋に入っても、必ずメニューにあるわけじゃない。果物の場合だと、これはごく限られた期間のみ。年中味わえる、岡山ならではの自慢の味覚となると、なかなかないですよね。
岡山に来たら「サワラを食べてみられえ」。
中田
観光連盟としても悩みどころでした。そこで、岡山らしいおすすめの一般的な「食」とはなんだろう、ということを再考して、これだと答えを出したのが「サワラ(鰆)」なんです。 以前から、紹介はしていましたが、岡山に来たらぜひこれをお食べなさい、間違いなくおいしいですと、2016年秋から岡山観光でイチオシの食として全面的に押し出しているのが、サワラ。しかも新鮮な刺身で食べてください、というキャンペーンをやっています。
片山
なるほど。サワラなら、岡山の一般家庭で当たり前のように食卓に上っている食材。クセがなく、実においしい。それに日本酒に合う。私も大好きな魚です。サワラは見た目の淡白な印象とは違って、味わいは濃厚。 私の知り合いでもある落語家の立川志の輔さんは、岡山に来たら必ずと言っていいほどサワラのたたきを召し上がるんです。それほど楽しみにして、「がってん」していますよ。
中田
サワラは関東でも食べられていますが、あちらでは焼いたり、カス漬け、みそ漬けなどにして食べるのが一般的。刺身で食べたりするんですかと、驚かれますよね。 それだけ岡山には新鮮なサワラが手に入るということで、スーパーでサワラの刺身を日常的に売っているなんて、岡山くらいのものです。
片山
夕食の席にサワラが並ぶと、当然、日本酒ですよね(笑)。 県外から来られた方には、岡山特産のサワラとともに、岡山の地酒を飲んでもらいたい。とはいえ、昨今の日本酒離れで、居酒屋などで置いてある焼酎の種類は多くても、日本酒はほんのわずか。地酒となると、さらに限られてくる。その点が残念なんですよね。
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